最良の相性:友達タイプの家庭教師+天才肌で学力が低い子ども
「天才肌」と言いましょうか「個性的」と言いましょうか、子どもの中には一定数このタイプがいます。学力が低い子どもにとって、採用すべき家庭教師はどのようなタイプなのでしょうか。
友達タイプの家庭教師/相性=非常に良い/認めた相手に反応し勉強
友達タイプの家庭教師と、天才肌で学力が低い子どもの場合の相性は非常に良いです。天才肌の子どもは、自分が認めた相手には反応をするので、なつきやすいパターンです。子どもが無理なく勉強に入り込んでいく事が可能な組合せとなります。
「友達」タイプが有利な事

認めた相手に反応し
無理なく勉強に
友達タイプの家庭教師+天才肌で学力が低い子どもの場合の相性は非常に良いです。
これ、ちょっと意外な気がしませんか?
天才肌の子どもの場合、周囲に対しての感応能力が低いと思われがちですが、自分が認めた相手にはきっちり反応をする、という特徴があります。
そのため、子どもがなつく相手の場合は、この組み合わせが非常に有効です。
友達タイプの家庭教師は、その子どもの性格に寄り添い、同じ価値観を共有出来るため、天才肌の子どもにとっては非常に「なつきやすい」パターンであると言えます。
学力が低く天才肌だからこそ
天才肌の子どもの場合、周囲の評価はあまり気にしません。
そのため、周囲がヤキモキしていても、本人は自分の成績の悪さを気にしないケースがほとんどです。
当然自主性に任せる事は出来ないのですが、「友達と」「遊ぶように」勉強していく事が可能なこの組み合わせでは、子どもが無理なく勉強に入り込んでいく事が可能なのです。
ただし、踏み込みすぎると警戒されてしまう事もあるので、家庭教師の見極めは慎重に行いましょう。
知性派で合理的な家庭教師/相性=良い/効率主義で合理的で現実的
知性派で合理的な家庭教師と、天才肌で学力が低い子どもの組み合わせの相性は良いです。効率主義のため相手の対応如何に左右されず他のタイプが冷たいと感じてしまう合理的なタイプでも相性が良いのです。嘘のない現実的な対応を好みます。
理知的で合理的な家庭教師と、天才肌の子どもは比較的相性がよいです。
天才肌の子どもへの家庭教師のあてがい方はとても難しい、というのは前述した通りです。
学力が低い子どもにとって、採用すべきはどのようなタイプなのでしょうか。
合理的+学力低い子どもの組み合わせの唯一の例外

効率主義で
合理的で現実的な考え
基本的に、合理的な家庭教師と学力が低い子どもの組み合わせは、あまり相性が良くない、という事は、今までも触れてきた通りです。
しかし天才肌のタイプの場合のみ例外になります。
知性派で合理的な家庭教師+天才肌で学力が低い子どもの組み合わせの相性は良いです。
その理由は何故なのでしょうか。
そもそも「冷たい」と感じない
天才肌の子どもの場合、相手の対応が「褒める」というものであっても、あまり高い評価に結びつかない、ということがあります。
逆に言えば、かなりの効率主義のため、相手の対応如何に左右されにくく、他のタイプが「冷たい」と感じてしまう合理的なタイプでも相性が良いのです。
加えて、成績が低い子どもであっても、自分の成績の悪さに悩んでいる事は極めて少ないため、自分のマイナス点を伝えて、それを矯正していくやり方の合理的タイプにも拒否感がありません。
寧ろ、嘘のない現実的な対応を好む傾向さえあります。
そのため、他の組み合わせではマイナスになりがちな合理的タイプ×学力が低いタイプでも、このようにプラスの評価が出てくるのです。
これは非常に特徴的な傾向と言えるでしょう。
熱心で熱血な家庭教師/相性=悪くない/指導スタイル一致で相性良い
熱心で熱血な家庭教師+天才肌で学力が低い子どもの場合の組み合わせの相性は、あまり良くないです。子どものモチベーションは上がらず反発もします。ですが相互の願望やベクトルが一致した時は他のタイプ以上に能力が伸びる可能性もあります。
熱心で熱血タイプな家庭教師と子どもの組み合わせに関しては、どんな相性になるのか、想像がつきにくいと思います。
今回はこのタイプに焦点を当てましょう。
基本的に相性はイマイチ

指導スタイルが
一致した時は◎
熱心で熱血な家庭教師+天才肌で学力が低い子どもの場合の組み合わせの相性はあまり良くないとなりますが、どちらかというと×に近い△ですね。
天才肌タイプの子どもは、色々な意味で非常にマイペースです。
自分のペースが乱される事を激しく嫌いますし、押し付けられる事に関してもマイナスのイメージしか持っていません。
学力が低い子どもの場合でも、これは単純に「勉強が出来ない」のではなく、「勉強に対して興味のベクトルが向いていない」からなので、無理やり勉強に持っていこうとしても、モチベーションは上がらないし、反発もします。
それでも×にならない理由
しかし、学力の低い子どもで天才肌の性格であっても、×にはならない理由があります。
それは、「先生の目指すものや指導スタイルと、子どもの願望やベクトルが一致した時は他のタイプ以上に能力が伸びる」からです。
そうなると、他のタイプには類を見ない程の急激な成長を遂げます。
よく言われる、「今まで偏差値が35前後だったのに、最後の1年勉強しただけで偏差値60以上の大学に合格した」という受験生が正にこのパターンに当てはまります。
褒めて伸ばす家庭教師/相性=悪い/評価に無関心で褒めても無意味
褒めて伸ばす家庭教師と、天才肌で学力が低い子どもの場合の組み合わせの相性は良くないです。興味のない事には興味を示さない子どもは、褒められても無反応で鬱陶しく感じる、教師をモンスターのように捉えてしまう事さえあります。
天才肌の子どもへの家庭教師のあてがい方はとても難しい、というのは前述した通りです。
このタイプは家庭教師を選ぶのにも少し難しいので、この項目で少し詳しくその性格を見ていきます。
そもそも天才肌とは

評価に無関心なので
褒めても無意味
私もごく身近で見てきましたが、彼らの多くは自分の「得意分野」をはっきりと理解していて、しかしながら色々な事に好奇心旺盛で、「やってみたい」→「よしやろう」までの間がとてもシンプルで、フットワークが軽いです。
その反面とても頑固な面を持っており、自分が「興味なし」と切り捨てた事に関しては一貫して興味を示しません。
加えて周囲からの評価をあまり気にしないため、成績の評価に、(少なくとも本人は)悩む事もありません。
褒められても無反応?
褒めて伸ばす家庭教師+天才肌で学力が低い子どもの場合の組み合わせの相性は良くないです。
褒めて伸ばす家庭教師で、学力が低い子どもとの組み合わせとしては、唯一×がつくのがこの組み合わせです。
天才肌の子どもの場合、そもそも周囲からの評価を気にしない傾向が強いため、褒められても無反応であったり、逆に鬱陶しく感じるケースが多いです。
そのため、この子どもと先生の組み合わせは、噛み合わないどころか、子どもの学齢が低い場合は「不気味で理解出来ない存在」として、教師をモンスターのように捉えてしまう事さえあります。
中学生以前の場合で、かつ子どもがこのような特性を持っているなら、避けるべき組み合わせと言えます。
前のページ |
次のページ |